Special Talk

[テーマ] プロフェッショナルとは?

UTB映像アカデミー特別講師
井筒 和幸(映画監督)
UTB映像アカデミー 教育指導責任者
松澤 和行(プロデューサー)

プロフェッショナルとはなんですか?

井筒:まあ、精通することやね。

松澤:色いろなことよく分かってるという。

井筒:細かく通じるということやね。それがプロフェッショナルということですね。そのことがいかにあるべきか?が分かっている。つまり精通してるということ。

松澤:当然、映画もそうですよね。

井筒:映画は道。道を極める、そこに尽きますね。映画製作のノウハウ及び発想のしかけ方、すべてにおいて精通すること。

松澤:なるほど。

井筒:映画人ならね。テレビ人ならテレビ人の、編集人は編集人の、こういうことですね。

松澤:僕なんかは何事にも真摯に取り組むことかなと。

井筒:不真面目に取り組んでいても別にいいんだけど(笑)、絶対実らない。真摯に取り組むというのは当然やね。きっとそうでしょ。

若者に教育するということで監督なりに決めていることってあったりしますか?

井筒:やっぱり、世界と日本の歴史から教えてあげることやね。

松澤:なんでまた歴史を教えるんですかね?

井筒:過去を見るということですよ。過去を見るということは、何でもかんでもクリエイティブに繋がる。当然ですよ。過去に何故この映画が作られたのか、どういう当時の時代、政治、宗教、文化の背景があったのか。全部含めて歴史なんですよ。だから大事やって僕はいつも思うんですよ。

松澤:自分はですね常に何故これをやるのかという理由を先に話してから教えるようにしてますね。

井筒:例えば、それはどういうこと?

松澤:いきなりドキュメンタリーを撮らせて、失敗から学ばせるというやり方もあると思うんですけれども、まず最初にどういうことに焦点を置いて撮るのか?をしっかり教えてから、じゃあ撮ってみようということをやるようにしてますね。

井筒:失敗は大事だけどね。ドキュメントというのは「社会に埋もれている、どれをすくいとったら良いか吟味する」というところから教えるということでしょ。

松澤:そうですね。そうしないと、どこどこに取材行って来ましたって行って、企業の広報の人にHPに乗ってる情報聞いて来て終わっちゃうんですよ。

井筒:何故そこに自分は行きたかったのか?とか、自分が行く理由は何なのか?という所から教えるという。

松澤:要するにUTBで『職人』を育てたいんですよ。前だけのクリエイターじゃなくて(笑)

井筒:なるほど。昔は日本にはモノづくりの職人だらけだったんですよ。

松澤:どこ行っちゃったんですかね?

井筒:職人のいらない社会になってきた。必要とされない、本当は必要なのに。

松澤:なんでなんですかね?

井筒:それはもう全てがデジタル化して、、モノやコトもグローバル化してきたから。昔は版下を作って、写真を指定して、級数から全部指定して、それを印刷所の人は写植を拾う人もいたり、活字を拾う人もいるわけでしょ。そういう人がいる中で、一つの印刷物ができあがって、モノが完成するんですよね。今はパソコンを開けば同じようなものが見れるわけだから。固有のモノじゃないから、これは職人でなくたって作れる。キーボードを打てば適当なものはすぐにできる。
本当の豆腐職人はどうすれば美味い豆腐が作れるか毎日悩んでるんですよ。

松澤:日々努力ですね。

井筒:それが『職人』ということですよね。

松澤:仕事というのは本来そういうスタンスじゃないといけないと思います。

井筒:昔はモノづくりがちゃんと整ってたから何でも上等の上がり、職人がいたから。

松澤:仕事というのはプライドを持ってやらなきゃということなんですよね。

井筒:自分の作ったモノは優れてるんだよということを自信を持って言えるようなになってもらいたい。この学校も『職人』になることを学ぶんですよ。そこしかない、ひとえに何でも。
――― ありがとうございます。

UTB映像アカデミー特別講師
井筒 和幸(映画監督)
県立奈良高校在学中から映画製作を開始。
「パッチギ!」(04年)では、05年度ブルーリボン最優秀作品賞他、多数の映画賞を総なめ獲得。
「パッチギ!LOVE&PEACE」(07年)「ヒーローショー」(10年)「黄金を抱いて翔べ」(12年)など、様々な社会派エンターテインメント作品を作り続けている。
その他、独自の批評精神と鋭い眼差しにより様々な分野での「御意見番」として、テレビ、ラジオのコメンテーターなどでも活躍している。

(C)2004 「パッチギ!」製作委員会 発売元・販売元 ハピネット・ピクチャーズ

UTB映像アカデミー教育指導責任者
松澤 和行(プロデューサー)
UTB卒業後 TV番組制作会社にてディレクターを経てUTB映像アカデミーのプロデューサーに就任。
構成作家、俳優としても多方面で活躍。
主な作品
「電車男」「プロジェクトX」「サイタマノラッパー-ロードサイドの逃亡者-」など現在まで数々の作品を世に送り出している。
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