After Report

映像の制作ってどんな仕事?

NHKや民放のドラマ、映画等の製作に携わった株式会社ブルーフラッグの長船さんと、UTB映像アカデミーの講師でもあり、俳優の「光宣」による『制作の仕事とは何か』をテーマとしたトークライブ。

特に「ドラマの制作の仕事とは?」ということを中心に、2時間に渡りドラマ作りにおける制作スタッフの役割・仕事内容を実践的にひも解いていただきました!

光宣:ドラマの現場で俳優部の自分から見ると、制作さんと助監督さんの線引きだったり、「これはプロデューサーサイドの仕事なの?」「それとも制作部さんの仕事なの?」という疑問を持つときがあったりもするんですけど、まずそのあたりの役割を簡単に説明してもらえますか?

ドラマって、実はこういう図式で成り立っているんですよ。

『図:2』のようにドラマではこれだけ細かく役職が分かれています。
大きく分けると演出部門、技術部門、プロデュース部門、美術部門といった『図:1』のような構成です。

光宣:さすが「見せるプロ」。さっそく学生たちから「おぉ、わかりやすい!」と感嘆の声があがりましたね。

光宣:では、具体的に制作部の仕事って何になるんでしょう?

制作部は基本的にすべての部署と関わりを持ちますね。
極端なことを言えば「技術部分以外のことは何でもやる」これが正解かもしれません。

ドラマ制作の中で制作部がいないと実際は何もできないと思いますよ。
ロケ地の交渉からはじまり、道路使用許可、クレーンの発注、弁当発注、通行人の人止めなど、撮影現場がスムーズに運ぶための段取りのすべてを行います。

光宣:なるほど。ということは制作部が一番先にシナリオを理解し、先回りして準備しないとならない感じですね。

そうなんです。制作部っていうのはドラマの中で一番長くドラマと携わる部署で、シナリオを読んでロケ地や撮影に必要な機材、季節によって必要になるものなどを事前に予想してプレゼンするため、シナリオの理解力が重要になってくるんです。

そして、この「撮影を意識しながらシナリオを読む」というところが、この仕事のやりがいでもあり醍醐味です。
これは仕事をしていくうち身に付いていき、積み重ねることで的確に読めるようになっていきますよ。

光宣:ドラマ制作って、僕は職人の集まりだと思うんですよ。一般的に演出や技術さんは職人さんという想像をしやすいと思うのですが、実は制作部さんも職人さんの集まりなんですね。

もちろんそうですよ。
というか、自然に「先読み」「深読み」「配慮」「行動力」のプロになってしまいます。
きっと、こんな彼氏や旦那がいたら、その彼女や奥さんは楽ですよ(笑)

光宣:そのあたりを踏まえつつ、みんなが一番気になる収入(ギャランティー)や生活についてとかってお話しできたりしますか?

あー、全然大丈夫ですよ(笑)
制作部っていうのは非常にシンプルでして、制作進行制作主任制作担当という3つの段階があります。
学生が卒業し、制作部に入ると最初は制作進行という役割になるのですが、インターンの間は別ですが、制作進行は大体月に30万円位が現在のギャラの相場だと思います。そこからのスタートですので東京都の年齢的平均賃金よりはもらえますね。

光宣:おーっ!そんなにもらえるんですね。でも、そうすると業界は忙しい、大変だ、休みなんかない!って思われたりするとおもうのですが…。

そう思うかもしれないです。確かに休みなし的なイメージがあると思いますが、私を例にすると番組が終わったら、その後に丸々1ヶ月間休みが取れたりしますよ。

大体、年に2回ほど大型連休があるイメージです。それにドラマの現場にいること自体が基本的に楽しいんでしょうね。多少大変なことがあっても、大変であったことこが達成感になってたりしますし、話のネタにもなったりするので基本楽しいですよ。
でないと10年も続けられてないと思います。

光宣:学生たちやこれから先に入学を考えている人たちにアドバイスはありますか?

制作部って本当にいろんなことをわかっている奴が勝ちなんですよ。
なので、この学校のようにすべての部署のことを一通り学べる環境って素晴らしいと思うので、積極的に色んな経験を積んでください!

また、なんとなく業界に携わりたいという人にも合っている職場と思いますね。そこから色んな人とのつながりが出来てきたりしますからね。
こうやって俳優部の光宣さんとも飲み仲間ですし(笑)

それから余談ではありますが、趣味があるといいと思います。
どんな仕事をしていても行き詰まったり悩んだりすると思うのですが、発散できるなにかを持っているということは生きていくために必要だと思うんです。
やはり人を楽しませるためのエンターテイメントのつくり手が楽しんでいないと作品も良くならないと思うんでね~。

是非これからの人たちですから、現場などで出会えたらいいですよね。
これからも頑張ってください!

光宣:また、来年も是非このような制作部についての特別講義を開催したいと思っています。ここでは載せられないような(笑)マル秘な話も盛りだくさんで2時間あっという間でした。
本当に長船巧さん、ありがとうございました!!

株式会社ブルーフラッグ
長船 巧(オサフネ タクミ)
1978年生まれ 37歳
現在、株式会社ブルーフラッグ番組制作部に所属。
26歳より現在まで約10年間制作部のスタッフとして勤務。

【主な制作経歴】

とと姉ちゃん(NHK 2016年4月から放送予定)
美女と男子(NHK 2015年放送)
摂氏100℃の微熱(映画 2015年公開)
ナースのお仕事SP(フジテレビ 2014年放送)
外科医鳩村周五郎13(フジテレビ 2014年放送)
エンドレスアフェア(lalatv 2014年放送)
警視庁心理捜査官明日香4(TBS 2014年放送)
マトリの女(テレビ東京 2014年放送)
ドクターX2(テレビ朝日 2013年放送)
拘置所の女医(テレビ朝日 2013年放送)
名探偵コナン京都新撰組殺人事件(読売テレビ 2012年放送)
ランナウェイ(TBS 2011年放送)
名探偵コナン怪鳥伝説の謎(読売テレビ 2011年放送)
司法教官穂高美子(テレビ朝日 2011年放送)
検事鬼島平八郎(テレビ朝日 2010年放送)
LoveGame(読売テレビ 2010年放送)
 他多数

UTB映像アカデミー 講師
光宣(コウセン)
有限会社ネオ・エージェンシー所属の俳優。
映画、TV、CMなどで活躍中。

【主な出演経歴】

▍映画
「アウトレイジ ビヨンド」(ワーナー)
「るろうに剣心」(ワーナー・ブラザーズ)
 他多数
▍TV
「怪盗 山猫」(日本テレビ)
「マジすか学園5」(日本テレビ・Hulu)
ドラマ10「美女と男子」(NHK)
「心がポキッとね」(フジテレビ)
「ドS刑事」(日本テレビ)
金曜ナイトドラマ「黒服物語」(テレビ朝日)
「HERO」(フジテレビ)
 他多数
▍CM
「三ツ矢サイダー -海の家篇」
「ジョージア -HOT篇」
「日産CUBE」
 他多数

PamphletEvent
無料資料請求
スペシャルトーク

このページの先頭に戻る イベントカレンダー 資料請求